■今夜は支援隊の定例会。と、称して納涼会です。
(●^o^●)
静岡からは富田英司さんも、わざわざ駆けつけてくださいました。富田さんは、まさに「世界を股にかける男」でして、日本にいることのほうが少ないかもしれません。富田さんのお陰で本当に楽しい夜となりました。
今年の夏は大釜さんご夫妻がベトナムへ視察旅行に出かけられました。その報告をお聞きするのが今日の第一の目的でした。
いつものごとく、駅前の居酒屋で乾杯 !!
「「「「「「「「 大釜さんのベトナム報告 「「「「「「「「「
(1)ファム・ヴァン・トン一家再訪問
大釜さんのベトナム報告は、大変内容の濃いものでした。ベトナム外務省のタインさんと共に以前私も家族と訪れた枯葉剤被害者家族を再訪問してくれました。
ファム・ヴァン・トンさんのお宅です。2008年に娘二人と連れ合いで初めて参加した支援の旅で、最も印象に残った家族です。父親は枯葉剤の影響で体調がすぐれず、農作業もできない状態。一人で全てを切り盛りしなければならない母親のホー・ティ・ニンさんの負担は想像を絶するものでした。
四人のお子さんは、二人の息子さん、二人の娘さん、どのお子さんも視覚障害と知的障害を併せ持ち、一人農作業を手伝えるのは次女のファム・ティ・フオンさんだけ。1998年生まれの彼女は当時 10 歳。私が診察した限りでは、視覚障害があるものの学校教育を受けることのできる能力のあるお子さんでした。しかし、そうした家庭事情のために学校にも行けず、毎日家で母親を手伝う日々。
納屋でワラを燃やして炊事するファム・ティ・フオンさん
こうして教育を受けられず毎日を送っているのです。
本当に心痛む光景です。
私が診察しているのが長女のファム・ティ・クエンさん
知的障害が強く終日下をむいたままのようでした。
大釜さんのお話では、長女の後に写っているお父さんは病のために亡くなったそうです。母親以外は全員が視覚障害を持つためにトイレすら危険が伴う、ということで、安全なトイレを何より望んでいました。
10年前に沼津西ロータリークラブ 10 周年記念事業としてカンボジアにトイレを寄付したことがありました。その時も、やはり同様のお話を聞いた記憶があります。いわゆるボットン便所に落ちて亡くなる子ども達がいる、というのです。今の日本では考えられない状況です。
何とか力になることができないか。これからの課題です。
(2)バクザン省ハンディキャップ・チルドレン村
入所している子ども達の食費すらままならない毎日とのこと。施設の方のお話しでは、可能なら湿地帯を埋め立てて畑とし、子ども達の食料を確保したい、ということでした。
2008年に私たちが訪れた時、補聴器を寄付しました。聴覚障害のお子さんが大変喜んでくれました。私も感激したのですが、残念なのは、その後の保守・点検をすることができませんので電池切れに対してすら手の施しようが無い、とのこと。結局今は誰も使用していないようです。援助の難しさを、改めて考えさせられました。
「「「「「「「「 富田英司さんの近況報告 「「「「「「「「「
(1)沖縄での枯葉剤問題
沖縄でも枯葉剤問題がクローズアップされています。例えば、2011年9月6日の沖縄タイムスには、以下のような報道がなされています。
つまりは、ベトナムで実戦使用する前に沖縄で試してみた、という内容です。沖縄は実験台にされていたわけです。散々これまで行われて来た欧米諸国による悪行のほんの一部に過ぎません。例えば最近グアテマラでの問題が明るみに出ました。
とは言っても日本も中国で似たような残虐行為をしたわけですから、あまり大きな顔はできません。人間の底知れぬ恐ろしさを感じるのです。
そこで沖縄でも枯葉剤問題を取り上げようという動きが盛り上がっているのですが、実際にベトナムへ行って活動をした仲間がいないために、現在のところは情報収集に追われているだけのようです。富田さんが静岡でこんな活動をしている仲間がいる、とお話されたところたいへん驚かれたようです。ぜひ横の連帯も広げてゆき、力を合わせていくことが大切だと思いました。
(2)ご自身の近況
富田さんご自身も琉球大学で聴講をされているようです。すごいですね。教員を退職して、ほっと一息と思いきや、さらに学び続けるその気力には、本当に頭が下がります。
あるテレビ番組で、認知症にならないためには、2つの大きな壁がある、というのです。一つは、知的好奇心。二つ目は骨粗鬆症だそうです。知的好奇心を持って脳細胞を鍛え続け、そして筋肉運動を続けることで骨粗鬆症を防止できる、というわけです。
富田さんのような方は、まさに認知症から一番遠い生活を続けておられるのでしょう。だれもが真似のできることではありませんが、見習うべきであることは間違いありません。
「「「「「「「「 まとめ 「「「「「「「「「
大釜さんの報告も富田さんの報告も、本当に素晴らしい価値ある報告でした。こうした方々と一緒に活動できることの喜びを感じた一夜でした。もちろんお酒も美味しかったのですが。
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団結を再確認した、納涼会でした。
(なお、ここに掲載しました写真は、実際に私が参加した支援の旅で自分のカメラで撮ったものです。やましいものではありませんので、どうぞご自由に引用してください。少しでも多くの方に知っていただければ、それにまさる喜びはありません。)
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