2011年3月23日水曜日

2011年に向けて

■隊員のみなさんの、これまでの活動に対する思いと今年度に掛ける抱負を聞きました。


★ ベトナムはればれ支援隊 会長  大釜一男


今年は是非ベトナムツアーに参加させて頂き(支援に行くことが決まればのことですが)枯れ葉剤被害者の方々、又ご家族の方々と心行くまで語り合い、其の会 話の中で我々に何が出来るのか、何が彼らの支えになれるのか?こちら側の押し付けではなく、じっくりヒザ詰めで進めていけたらと思います。

戦後枯れ葉剤被害者が今も三百万人もの多くの方々が、何の希望も無くむしろ、家族の方々は子供のこれからについて不安だらけで生きている現実、とても他人ごととは思えません。

昨日の教育番組で、アメリカのベトナム帰還兵から同じ様な奇形児が生まれ、現在アメリカでも問題になっている現実を放映していました。ご覧になった方も多 いと思います。(この問題提起した片は日本人女性でした)。我々は、全ての方々を救えるとは粟粒ほどもおもっていませんし出来る事でもありません。

まずは1人からでいい、本当に日本から来て。又来れなくてもベトナムの被害者を励ましてくださり、そのことが嬉しい、そんな方々と手を繋いで励まし励まされながら行けたらと思います。

そんな思いに賛同して頂ける方がいらっしやればとても嬉しいですし、ツアーにも参加してくださることを祈っております。





★ 新谷文子 (音楽療法士)



2002年から 8 回支援活動に参加しています。きっかけは、知人から「きっと人生観が変わると思うよ。

今の悩みもきっと解決するから」と誘われて同行しました。私自身の生活だけでギリギリなのに・・・自分の老後のお金すらないのに・・・子供にも反対された中、一代決心で行った初心は未だ忘れられません。

枯葉剤被害者の在宅訪問。涙無くしては語れない原状に「続けられるまで支援したい」と決め毎年訪問しています。在宅訪問による車椅子や補聴器の寄贈、介護 指導、医療支援の他、貧困家庭の生活自立支援など、「目に見える支援」をボランティアで行ってきた。続ける事で私自身が変わり、欲のようなものが自然とな くなってきました。人と会う事で活力が湧いてくるんです。

ベトナムでは、音楽療法のワークショップも行う。身体リハビリを目的としたリズムダンスやボディーパーカッションによって、聴覚障害をもつこどもたちが、 体の芯から湧いてくるリズムを全身で表現します。感じたままに、視覚で音楽を楽しみます・・・はじめは拒否していても、すぐに夢中になり、とびっきりの笑 顔を見せてくれる子どもたち。この変化があるからあるから、やめられなくなります。人の気持ちを動かしたり、信頼関係を生み出したり、音楽は本当に不思議 な力を持っています。人は誰でも自分の音楽をもっていてそれを引き出すのが音楽療法士の仕事とも言われています。

今後は、写真展など、国内での理解者・ボランティアをして下さる方々に声を掛けて、少しずつ広げ、平和活動を続けていきたいと思っています。


★名古良輔 (眼科医)

 私が始めて支援隊の旅に参加したのは2008年でした。新谷さんと連れ合いが親しく、これまでにも何度か支援の旅のお話は伺っていました。一度家族で参加してみよう、という連れ合いの強い希望に、いわばいやいや、仕方なく参加したのが正直なところです。

 連れ合いと娘二人の四人で参加した始めての旅は、驚くことばかりでした。ベトナム戦争でのアメリカ軍による枯葉剤散布による犠牲者のみなさんにお会いして、終戦から 30 年以上が経った今でも被害に苦しんでいる人々がいる、という事実に驚きました。欧米諸国による身勝手で残虐な行為によりアジア・アフリカの民が苦しむ図式は、イラク、アフガニスタン、そしてリビアと未だに変わっていません。原爆を投下するのも、枯葉剤を散布するもの基本的には、同じ思想のもとになされているに違いありません。

 様々なことを学ぶと同時に、同行した二人の娘たちがしっかりと現実を把握し分析し、支援のあり方がどうあるべきか、支援隊の活動がどうあるべきか、という鋭い指摘をしたことに大変驚きました。知らない間に子ども達は、立派に成長していたことに気づきました。

 あれから 3 年が経ちました。昨年は眼科医として始めて眼科医らしい活動ができました。そのような場を設けてくださった会の皆様に感謝しています。

 会のメンバーは変わっても、大釜会長を中心に地道な活動を、これからも被害者のみなさんのために、続けていけたらと願っています。

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